古い椅子を修理しました。

こんにちは、スタッフの須坂です。

先日、松葉屋の事務所の椅子が壊れてしまいました。
壊れてしまったスツール
「椅子の修理は初期段階でお出しください。」と、
いつもお客様にはお伝えしていますが、、、
実際には騙し騙し使ってしまうものですね。

今回もずいぶん前からギシギシ音を立てていたのに、
何となく使用していて、とうとう脚の貫が外れてしまいました‥。

かなり古いスツールですので完璧に直るかはわかりませんが、
善五郎さんの大切なコレクションですし、
まだまだ使いたいので修理します。

それぞれの仕口(加工部分)を確認すると
全ての箇所がゆるゆるになっています。
スツール修理中1
ですが、貫の木口に丁度良い割れが入っていますので
そこへ楔(くさび)を打てば何とか締め付けができそうですね。
スツール修理中2
仕口にはそれぞれ相性がありますのでそれを確認しつつ、
接着剤の膠(にかわ)を塗って差し込みます。

そしてクランプでしっかりと固定して‥
隙間へ楔をしっかり打ち込みます!
スツール修理3
するとホゾ穴の中で木がギュッと広がり、
接着剤も木の繊維にギュッと入り込み硬化します。

これで脚と貫を締め付ける事ができましたので、
もうクランプを外しても大丈夫です。
スツール修理4
対角の脚も同じ様に締め付ければひとまず完了ですが、
ガタつきがあった場合には脚の先の調整が必要となります。

ちなみに膠の成分は主にコラーゲンなので、
湯煎で溶けて、乾燥とともに硬化して
とても強い接着力を発揮します。

とりあえず一安心ですが、楔(くさび)の色が気になります‥。
手短にパステル鉛筆がありましたので、
今回はこれで補色をしておきましょう。
スツール修理5

楔の色も気にならなくなり良い感じです。
スツール修理6
愛着も増して、現役復活となりました。

お直しの方法はさまざまありますが、
大切な椅子に修理が必要な時は、
”お早めに”松葉屋にお声かけください。

スタッフ/須坂大志郎
書いた人スタッフ/須坂大志郎

古びてなお美しく、行く末自然に返るもの
使い込んだものの美しさをお伝えしていきます。
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