送電線を建設のために伐られた楢の木で、 一枚板を作りました

こんにちは、スタッフの池田です。

 

 

送電線を建設のために伐られた楢の木で
一枚板を作りました。

 

事の起こりはおよそ3年前。

 

私たちの森の先生でもある

山仕事創造舎の香山由人さんから声をかけていただいたことから

始まりました。

松葉屋家具店 森へいくツアー 一枚板

香山さんは
森へいくツアーでは
森の成り立ちの話から、林業の話を
松葉屋の裏の森のことで困った時は
あれこれと相談したり。

それはそれは、山や木の知識が豊富な方!

そんな香山さんに

「送電線建設のために伐られた楢があるのだけど見に来ませんか」と

ある日連絡がありました。

 

公共事業で伐られた木は
ほとんどがそのまま切り倒されて放置されることが多いそう。

今回は松葉屋の森へいくツアーで
お世話になっている荒山林業さんの山の木だったことと、
そこにただ横たえておくことが「もったいない」こともあり
香山さん率いる、山仕事創造舎で
その楢の木を運び出したということでした。

 

幅はそこまで大きなものではなかったので
最初は何か、棚やデスクができるくらいの厚さにしようかと考えていたところ
製材に同席した職人さんが
薄くしてしまうと、乾燥している間に使えなくなってしまう可能性があるから
なるべく厚くした方がいいと。
そこで一枚板テーブルやカウンターになる可能性が生まれました。

 

でもまだまだそれから
乾燥を終わってみないことにはどのくらい
この楢の木が動くか、分からない。

 

製材してから、およそ一年半くらい。

 

「今どんな状態かなあ。」と
たまに頭の隅っこで思い出しながら過ごしました。

 

乾燥が上がった材を職人さんが仕上げ

昨年末、松葉屋に全ての板が揃いました。

 

 

中心は、予想通りお椀状に反りと曲がりが出ましたが
なかなか迫力のある佇まい。

松葉屋家具店 一枚板 楢

松葉屋家具店 一枚板 楢

 

その両脇は使い勝手の良さそうなカウンターの幅が取れて
2枚並べてとても雰囲気の良いテーブルになりました。

201907一枚板店内.jpg

 

そのさらに両脇は、幅は少し細くなり、皮の表情がより豊かに。
松葉屋家具店 一枚板 楢

松葉屋家具店 一枚板 楢

 

 

そのさらに両脇は、これまた面白い、あまり「一枚板テーブル」として見ることのない幅・形になりました。
松葉屋家具店 一枚板 楢

松葉屋家具店 一枚板 楢

合計7枚。

1本の丸太からできた一枚板天板は
家族のように
似ているにおいがしながらも、それぞれの特徴を持って
趣の異なる板になりました。

 

 

全部重ねてもう一度丸太の形にして写真を撮ろう・・・

と思っている矢先に

早々と1枚お嫁にいくことが決まり
素敵なご家族のもとでリビングの細長いテーブルとしてお使いいただいています。

松葉屋家具店 一枚板 楢

他の6枚もこうして
気に入っていただける方の元へ
少しずつ送り出していけるかと思うと
嬉しい、嬉しいことです。

 

最初に出会ってから3年近く
この楢の木の動向を見守って、関わってくださった皆さんに

「お嫁に行ったよ!」

と報告の意味も込めて、ブログを書きました。

 

そんなこんなで
ちょっと他では見られないような
趣のある楢の一枚板です。

 

もうすぐ始まる一枚板のテーブル展でも
皆さんにたくさん見ていただいて
大いに可愛がっていただきたいと思います。

 

 

日本の山で育った広葉樹
一枚板のテーブル展

2020年2月22日(土)〜3月8日(日)
10:00〜18:00
お休み:火曜・水曜
木曜日はご予約制となっております。ご連絡くださいませ。
TEL:0120-55-2346

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