一枚板 水目桜(ミズメザクラ)とキラキラの清流

松葉屋家具店主の善五郎です。

水目桜(ミズメザクラ)は桜と名付けられるものの

ソメイヨシノなど花見の桜とは種類が違います。

 

桜はバラ科、水目桜はカバノキ科カバノキ属です。

なぜ桜と呼ばれたようになったのかどうやら樹皮の雰囲気や葉が似ている

ことから桜という名前がついたようです。

一般的には桜をとってミズメと呼ばれることも多いですね。

木目は横に真樺(マカバ)があったとして、なかなか区別がつかない。

 

水目桜の「桜」はわかったとして

ではミズメとはどういう意味なのでしょうか?

水目桜は古くは高い弾力性を生かして梓弓(アズサユミ)を作るときに

使用されていたと聞きました。

 

梓弓? これまたわからない言葉が出てきましたね。

水目桜の別名として梓(アズサ)と言います。

梓弓は神事などに用いられるアズサの皮で作られた弓のこと。

また材質にかかわらず弓のことを梓弓と呼ぶこともあるそうです。

 

ミズメから話が外れてしまいました。

どうやら「水目」という名前の由来は、樹皮を傷つけると

水のように樹液が出ることに由来するというのが通説のようです。

 

一方、磨き上げると虎の背中のような杢、トラ杢とかトラフと称するものが

出るのがミズメの特徴です。

ですから多くの方はミズメの美しく磨かれた木肌を見て

暑い夏の日、プールに飛び込んで水面を見上げると青の世界、

光が屈折してそれがキラキラ輝いて見える

そんな景色を連想される方が多いのではないでしょうか。

 

論は証拠、まずはこの写真を見てください。

この風景を見るとああミズメなんだ、

と誰しも思うはず。

 

ある日、川辺でこんな光景に出会いました。

まもなく開催します。

樹齢200年にもおよぶ

「日本産 広葉樹材でつくる一枚板のテーブル展」

2月22日(土)〜3月8日(日)

 

 

 

 

 

店主/滝澤善五郎
書いた人店主/滝澤善五郎

愛着もてるものを
手入れしたり、メンテナンスしたり、修理したり
そうやって永く、永くつき合っていく。
「繕い、直し、使いつづける」
ボロッちくて、朽ち果てたものが大好きです。
ぜひ一度、私 善五郎に会いにお出掛け下さい!

>記事の一覧はこちら

関連記事

松葉屋家具店 楢の一枚板

楢の一枚板カウンターをお届けしました。

こんにちは。 松葉屋家具店スタッフの早川です。 先日、長野市に美容...

記事を読む

国内産広葉樹の一枚板は、どこからやってくるのか

こんにちは、松葉屋家具店・店主の滝澤善五郎です。 松葉屋がご縁の...

記事を読む

北信州で伐採された欅(ケヤキ)の一枚板が仕上がりました

北信州で伐採された欅(ケヤキ)の一枚板が仕上がりました。 &nb...

記事を読む

松葉屋家具店 凹みの補修

木の凹みのお手入れ

こんにちは、スタッフの池田です。   テーブルや...

記事を読む

街の中の、大きな樹に会いに行く

「山と森、木と人びとの暮らしを一本の糸につなげたい」 これが松葉屋が...

記事を読む

新着記事

松葉屋家具店 ツバメ

軒下のツバメと街路樹のカツラ

こんにちは、スタッフの池田です。   松葉屋の軒下に...

記事を読む

松葉屋家具店 箪笥修理 タンス修理 家具修理

家具の修理の流れをご紹介します

こんにちは、スタッフの池田です。   松葉屋では新しい家...

記事を読む

松葉屋家具店 楢の一枚板

楢の一枚板カウンターをお届けしました。

こんにちは。 松葉屋家具店スタッフの早川です。 先日、長野市に美容...

記事を読む

「ギャッベのある、108の暮らし」 お客さまからのお便り 

お気に入りの暮らし道具・ギャッベ。 実際にお部屋に敷いてイメージ通り...

記事を読む

「ギャッベのある、108の暮らし」 お客さまからのお便り 

ギャッベ展【大地と空、火と草色のじゅうたん展】が終了しました。 ...

記事を読む

松葉屋家具店公式サイトはこちら
PAGE TOP ↑