こんにちは。
松葉屋100年家具店主、善五郎です。
松葉屋が作る広葉樹の一枚板テーブル。
樹齢が百数十年以上、二百年に及ぼうかという
希少な大径木です。
百年育った木を、百年使うことで
ようやく循環のもとが取れる勘定です。
「暮らしの道具を永く永く使うこと。」
一方で家の中を見渡してみましょう。
液晶テレビの寿命は約7~10年ぐらいと考えられています。
冷蔵庫の寿命は約10年といいます。
洗濯機は使い方にもよると思いますが、6~8年程度のようです。
住宅は?
一戸建て(木造専用住宅、専用住宅は個人住宅のこと)が58年
(早稲田大学 小松教授「建物の平均寿命推計」の最新調査 2011年)
マンション(RC=鉄筋コンクリート造の共同住宅)は諸説ありますが
117年(飯塚裕/1979「建築の維持管理」鹿島出版会)
68年(小松幸夫/2013「建物の平均寿命実態調査」)
120~150年(大蔵省主税局/1951「固定資産の耐用年数の算定方式」)
となっています。
以上、「住宅の寿命、本当はどのくらいか」 を参考にさせていただきました。
http://www.homes.co.jp/cont/press/opinion/opinion_00019/
これは意外と長いと感じる数字ですね。
実際は周りを見ると、もう少し早く改築や建て替えをしている気がします。
それでもアメリカ103年、イギリス141年と言われていますから
長いとは決して言えないのかもしれません。
では自動車はどうでしょう?
車の平均寿命は
昭和51年には普通車が7.05年、小型車が6.79年だったものが
平成26年には普通車が12.97年、小型車が12.44年と倍近くまで
伸びているということです。(自動車検査登録情報協会より)
とは言え、100万以上の買い物で10年程度というのは残念な気がします。
車は、一生の中で住宅の次くらいに高い買い物ですよね。
乗り換えや、維持費を考えるとかなりの金額になりそうです。
一般世帯生涯車に費やす金額を調べてみると
https://allabout.co.jp/gm/gc/12701/
4000万円という試算が!
更に夫婦や家族で複数台持つことを考えると、恐ろしい金額ですね。
善五郎は考えました。
「車を一生乗り続けることは、できるのか、できないのか?」
「そういう人はいないのか?」
という疑問がモクモクと。
マニアやエンスージアストの特殊な世界でなく
普通の車の世界で。
僕(松葉屋家具店)の愛車、トヨタ100系ハイエースを
紹介します。
意地を張るわけではなく、僕はこのちょっと古いハイエースを愛しています。
年式は平成13年。
走行距離は 297,422km(2017.5月11日現在)
ちなみに調べてみると
100系ハイエースを80万キロ以上走行しているのが
特殊ではないとか。すごいね。
ウチのハイエース、まだヒヨッコだー!
この車を一生乗ることはできるだろうか?
一生乗るためにはどうしたらいいだろうか?
暑い日も、豪雪の日も付き合ってくれました。
ただ、外装がザビはじめて、わき腹を擦ったせいも有り、
かなり傷んできていました。
100系ハイエース、雨水等のハケは良くないため
サビて外装に穴が開くこともあるそうなんです。
実際付き合いある木工作家さんのハイエースは
わき腹に大きなダメージを、というか穴が開いてしまい
乗り換えを強いられています。
またウチのハイエースは、下回りがかなりサビて、
前回の車検では運転席下の車体番号が腐り落ち
かなりの大修理をしたばかりでした。
運転席下の鉄板(前輪のフェンダーに当たる部分)が欠落、
タイヤや地面が見えていたのにはびっくりしました。
一生乗るのはいいけれど、手間とお金がかかるのは仕方ないな。
そして今回、
思いっきて全塗装を施すことに決めました。
まず全塗装前のオリジナル塗装。
きゃーカッコいいー。
ただ前記のようにかなりわき腹を中心に凹み、擦りあとから
サビが回っていました。
これ以上放置すると、穴が開きそうな状態です。
実は外装のパネルの中がかなりひどい状態になっていたのを
全塗装の作業途中に発覚するのですが(悲)
それは後で。
どうせならと、色を変えることに決心したものの
色をなににするか、かなり悩みました。
家族同然のハイエース、もちろん妻や子供たちと相談して。
色を替えることに対して
特に中2の息子に大反対されたのには困りました。
息子は13歳、ほとんど生まれたときからの付き合いのハイエース。
色が変わることが耐えられないようなのです。
説得に説得を重ね、言いふくめ、なだめ、すかし、
ときにモノで釣り、なんとか納得させました。
スッタモンダで決まった車体色は?
長くなりました。つづきますよー
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本来
ここにコストだけではなく、
製造や維持、廃棄までのエネルギー消費、
リサイクルの度合い
排ガスなど含めた環境に対する負荷
車なら事故率、衝突の安全性など
加算しなくてはいけませんが
それはおいおい調べてお伝えします。
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