こんにちは、スタッフの池田です。
松葉屋では、定番の一枚板テーブルや椅子の他に
お客さまからのご要望で
様々なオーダー家具をおつくりしています。
オーダー家具の良いところは
既製品の家具にお部屋を合わせるのではなくて
お部屋に合わせた家具をつくれるということ。
自分の「もっとこういうのがあったらいいのに。」
という願いを叶えることができること。
ですね。
そして、たまにご相談をいただくのが
材料となる木がご自宅にあって
その木を使って家具をつくりたい。
というご依頼です。
つい先日も
栃の板を２枚。
荒木の状態でお預かりして
２枚をつないでテーブルをつくりました。
もう１件、
こたつの天板と裁ち板で
厨子（お仏壇）を制作しました。
美しいケヤキの杢目を扉に活かし
小振りでシンプルな厨子が出来上がりました。
洋裁・和裁をされていたお客さまから
裁ち板を使ったテーブルの制作はよくご相談をいただいたり
衝立をテーブルにしたい
裏山で切った木をなんとか使えないか
など、木の使い道にまつわる
いろいろなご相談をいただきます。
松葉屋も、せっかく切った木ならば
何か使える道を探したいといつも思っているので
お客さまからの
「何かできないですか？」
というご相談はうれしいのです。
何十年も前に切って、お家にずっと眠っているような木も
「こういうものにできないかな」
と、考えるだけで
また新しい道が見つかるんですから
ほったらかしておいたら、もったいない気がします。
ただ、何年経っても、木は空気を吸って吐いて呼吸しています。
木の表面と内側で水分量が違うので、切ると割れが入ったり、薄くすると反ってしまう
など、木を活かすのも職人の技と経験が必要です。
「分厚い板を２枚にしようと思ったら、中心の水分量の違いで２枚にすると反ってしまって使えなくなることが分かった」
など、
簡単に思い通りにいかないこともあります。
でも、まずはご相談いただいて
ご一緒に木を活かす道を考えたいなと思っています。
