こんにちは、スタッフの池田です。
先日、学習机を撰んでくださった
長野市のI様のお宅へお届けにあがりました。
お子さんは3人姉
弟で
上は女の子・真ん中と一番下は男の子。
とっても素直で元気で、その反応を見ているだけで
こちらも元気をもらってしまう。
そんな楽しいご家族です。
お姉ちゃんは3年前に山桜の学習机を購入いただいていて
今回は、2人の弟さんの机と、お姉ちゃんの分の椅子も一緒に
お届けしました。
「いつくるの?」
「明日!明日!」
と、とっても楽しみにしていてくださったということで
うれしい限りです。
お届けの時に
松葉屋の学習机を撰んでくださった理由について
お話をお聞きしたのでご紹介したいと思います。
ちょっと長いですが、3人姉弟とお父さんお母さんのやりとりも楽しいので
読んでみてください。
・・・・・・・・・
善:入学の時に買おうっていうそういう気持ちがあったんでしょうか。
ご主人:そうですねー。学習机必要かなって。
善:お子さんが欲しいって言われていたんですか?
ご主人:(お姉ちゃんに)、机が欲しいって言ったっけ?
お姉ちゃん:え?
奥さま:なんか・・・言った?かな?
ランドセルと机って漠然と買うっていう認識として持っていたので
私たちも話題に出たのかな?
ご主人:そうだね。ばあばが買ってくれるってなって。お姉ちゃんのは。
じいちゃんにランドセルは買ってもらったんだよね。
上の弟さん:大切にしなさいよー。
善:たくさんの学習机があるんだけど
松葉屋のはどうしても学習机に見えないっていう方もたくさんいらっしゃって。
この机を知って、なおかつこれにしたいと思ったのっていつぐらいのお話なんでしょうか。
ご主人:もう一生、ずっと使えるというか。
こどもの机でその時にしか使えないとかってなっちゃうと中学校になると使えないというか。
これだと一生というか学習机じゃなくても何かのテーブルに使ったりだとか、
こどもたちのこどもも使えるじゃないですか。この木なら。
善:ありがとうございます。ぼくらが思っていたのと、
願いをそのものを感じていただいたというのはとってもうれしいです。
ご主人:そう。買う時にひよりちゃん(松葉屋のスタッフ)に相談して、
ひよりちゃんもお父さんにいい机を買ってもらって、
今娘さんが使ってるって。
そういうのもあってこういう木の机がいいなって。
善:普段はお姉ちゃんはお勉強をしてるの?
おねえちゃん:うん。
善:じゃあ勉強したり、遊んだり。
奥さま:机でですか?
ここでは、してないですね。まだ。
ご主人:これからだね。
奥さま:でも自分のものは全部ここに置いて、他のところには置かないんですよ。
散らかってるのは弟たちのものだけで。
善:じゃあ自分のお城みたいなね。
奥さま:そうですね。本当にそれはそんな感じです。
善:それはうれしいです。ああやってつくったものも置いたり。
奥さま:こんなにごちゃごちゃしているけど、本人はどこに何があるか分かってて。
善:こうやって使っていただけてるのが、見ているだけでもうれしいです。
お姉ちゃんは、使っていただいていてもうどれくらい経ちましたかね?
奥さま:3年です。
善:ああ、もうそんなに経ちますか。ありがとうございます。
使ってみてどうかな?
奥さま・ご主人:机どう?
奥さま:率直に、好き嫌いでもいいし。
お姉ちゃん:好き。
善:ほんと?ありがとう。
どいうところが好きだと思う?色とか?
お姉ちゃん:・・・・
善:でもあれだよね。まだ長く使うなんていうことはね。何となく自分の場所があるということがね。
奥さま:そうですね。だからすごい自分のスペースっていうことで
弟たちに触られるのが嫌で。布とかかぶせてました。
善:えー。でも今度はいいよねー。
奥さま:そうですね。今度はそれぞれ机ができたのでね。
善:あっ。いよいよ入れてるなー。引き出しに。
(弟さん達が引き出しに自分の持ち物をざーっっと入れ始めました)
あっそれごめんねー、入らないか。
(カードゲームのファイルがひっかかり・・・でもなんとか入った!)
ご主人:ねー、やさしく使って!
こどもたち:ひひひひ・・・
善:何せ薄い引き出しだからねー。
善:あとですね、3つの樹種、山桜・ブナ・栗って選んでもらったんだけど
お子さんがこれって選んでくれたのがまたいいなって。
そんなの分からないって言うお客さまもたまにいらっしゃるんですよ。無垢のものもったいないとか。
「こどもさんはね、感性が鋭いから分かるもんですよ」って言っても「そうかなー」って言ってね。
でも栗とかブナとか選んでくれてどういう違いがあって選んでくれたのかなって思うんですけど。
ご主人:あー、2人はね・・・。
◯◯(上の弟さん)は何でこれがいいと思ったの?
上の弟さん:わからない。
ご主人:え?触り心地?
奥さま:あの日(撰んだ日)はね、色って言ってました。
善:あー、色もね違いますよね。
上の弟さん:あとすべすべ感
奥さま:でも本当に一瞬だったよね。撰ぶのは。
ご主人:これね、ブナって。
善:でも今日はしゃべってくれないけど、使ってて何かあったら教えてください。
奥さま:こどもたちがどうしてっていうことですよね?
善:そうですね。はい。
善:微妙ですよね。無垢の木ってそんなに家の中で見なかったりするし、
ブナと栗なんて大人だって下手したら区別つかないですもんね。
奥さま:私も、わかりません。
善:それをぱっとこれって選ぶっていうのはすごいなって。
奥さま:ねえ ◯◯(上の弟さん)、覚えてる?
上の弟さん:わかんない。何が?
奥さま:これがいいっていうのは何か理由があったのかなって?
上の弟さん:すべすべ感?
お姉ちゃん:すべすべ感でしょ?さっきもずっと言ってたし。
善:でも何となくでいいんですよね。そんな説明しなくてもね。
奥さま:ねー、本当に。
ご主人:◎◎(下の弟さん)は名前かな?栗で(笑)
善:あー、お名前ね。
でも2台あってこれって選んだんですよね。
それもちょっと不思議だと言えば不思議な。
善:こういうモノを通して、大事にするとかいろいろあると思うんですけど
何かお子さんたちに伝えたい価値観みたいなものがあったら教えていただきたいんですけど。
奥さま:なんかそんな感じのことを聞かれるかなってちょっと考えていたんですけど・・・
私も自分はどちらかというと、安くて大量生産されているものをずっと使っている家庭で
育ってきて、あんまりこういうものに触れる機会がなく育ってきたんですけど、
妊娠出産を経て、こどもたちを取り巻くものについて考えるようになってきたのと、
松葉屋さんがあるっていうことを知って、こういう機会をもらったので
今は下の子たちは量販店のコマーシャル見ると「これがいい」って言うんですよ。
だけど、今はそうだけど使っていくといわゆるそういうところで扱っている勉強机って
一時しか使えないし結局行き場が無くなってゴミになってしまうっていう買い物もあれば、
こういう風に使い方をいろいろ変えて、一個のものをずっと大切に使っていけるっていう
考え方もあるって言うことを知って、身に付いてくれれば、なんか、いろいろ世の中が、
今あまりいい感じではないから、自分で考えていき抜いていく力が結果的につけばいいかなって。
思っているっていうことを考えたんですけど、どうですか?
善:ええ、ありがとうございます。
奥さま:それで、結局自分たちで生きていってもらわないといけないので、それを口で伝えるって難しいから。
善:なかなか大量生産のものを5年、10年使って、ものを大事にって言うことを伝えるのって難しいですよね。
僕も高度成長期の育ちなので、大量生産大量消費って言うのが身に付いてしまっていて。
それの問題はお子さんの価値観というよりも、親とかおじいちゃんおばあちゃんとかが、
こんなもんだって与えてしまうっていう。その価値を変えていくきっかけになればね。
松葉屋の学習机が何よりもいいって思っているわけではないですけど
うちの机を見て「こんなのだめだ」って言うにしても、それをこどもと話したりね。
そういうきっかけになればね。それで選んでいただけたらいいですけど、
きっかけになるのが一番でね。きっかけが無いとね、
当たり前にこういうもんだというのが当然に思っているとただ流れていってしまいますけど。
奥さま:本当にそうだと思います。
善:お子さんに伝えていくっていう意味では、とても大事に売っていきたい家具なので
いろいろお聞きして、どういう形で使わせていただくか分からないんですけど
参考にさせていただけたらと思っているので。
奥さま:お役に立てればと。
善:それでは、お聞かせいただいてありがとうございます。
早速ああやってがんがん使ってくださってうれしいです。
奥さま:今日ももうすごく楽しみにしていて。
明日、明日って。いつ来るの?って言ってたんだよね。
善:ありがとうございます。
・・・・・・・・・
こんなに歓迎してもらえるのは
始めて手にした自分の場所だから。でしょうか。
学習机ってそれだけこどもたちにとっての価値が高くてうれしいものなんですよね。
I様ご家族のみなさん、ありがとうございます。
最初は弟さんの机を2台向かい合わせで使われるそう。
お姉ちゃんの机は右奥に。大事な宝物でいっぱいです。