一生使える学習机ってどういうもの?
そのまえに一般的な学習机を定義してみましょう。
学習机とは
学童が家庭で使う勉強机。
学校にはいろいろな高さの机、椅子(いす)がそろえられ、
毎年交換されるが、家庭では一つの机を長年用いるので、
成長する体位にあわせて高さを調節できる構造が特徴である。
毎年150万台程度の需要があり、家具産業の一分野を占めている。
日本大百科全書(ニッポニカ)「学習机」より
学習机の歴史
まずは日本の机の起源。
歴史的にみると、食卓としての台(テ ーブル)が古く、読み書きの台としては、
平安時代の文机がはじまりといわれています。
その後、鎌倉から室町時代の書院の発達にともない文机、書机が発達しました。
今でいう学習机の歴史は意外に新しく、実際には見たことはありませんが
「リンゴ箱で勉強する」ことが戦後あたりまえだったようです。
木製の平机は昭和30年代に普及をはじめています。
昭和29年生まれの姉が、昭和三十五年小学校に入学する時買ってもらった机は、
木製突き板の天板で脇に引き出しが三杯 (三段)付いていました。
脚が曲線的な スチール製で、その頃の小学生としては贅沢な机だったと
思います。家具屋の娘ですからね。
昭和33年生まれで40年に小学校入学した僕が買ってもらった机は、
今の事務スチール机そのものの形状でした。
その時代では、非常に珍しく友達に自慢できる誇らしかったのを覚えています。
今考えると私の机は非常に無機質で、むしろ姉の机のほうが魅力的でした。
残念ながら家の改築とともに二台とも処分されてしまいました。
つづきます
松葉屋が考える一生使える「木の学習机」展示はじまりました。
北信州で産出された広葉樹、
山桜・胡桃・栗・黄蘗(きはだ)・クヌギを伐採から製材、乾燥に2年かけ
そこから入念に制作しました。
もちろんベニア、集成材、化学塗料は一切使用していません。