こんばんは!
100年家具店主 松葉屋善五郎です。
近くにタンスやテレビボードなどあったら
抽き出しや裏板を見て下さい。
間違いなく、合板(いわゆるベニヤ)で作られているはず。
「いや、抽斗(ひきだし)底だけじゃなくて、本体全部ベニヤだよ!」
ああ、ほとんどの量産家具はそうかもしれないですね….
合板(ベニヤ)板とは? Wikipediaより
合板(ごうはん)とは、薄く切った単板 を、
繊維方向を90°、互い違いに重ねて熱圧接着した
木質ボードのことである。
日本 では、合板をベニヤ板(ベニヤいた)と呼ぶことが多いが、
本来ベニヤ (veneer) とは、単板を意味する(合板の英語はplywoodである)。
これは、1912年 に、範多商会がロシア から合板を輸入した際に、
ベニア板と呼んだことが広まったためである。
要するに薄く挽き割った板(ロータリー単板)を接着剤で
何層にも張り付けたもの。
一番の問題はその接着剤にありそうです。
合板の接着剤について Wikipediaより
石油化学 が発達する以前は、にかわ などの天然物質が使われており、
製造工程の精度の悪さとも相まって、合板には「剥がれやすいベニヤ板」
という粗悪なイメージがあった。石油化学が発達してからは、安価な尿素樹脂 、あるいは耐水性を改善した
ユリア・メラミン樹脂接着剤が使われてきた。これらは経年劣化により、
徐々に分解してホルムアルデヒドを発散することが問題となり、
現在は発散したホルムアルデヒドを吸収・分解するキャッチャー剤を
配合することで対策されているが、
それでも過敏な小児においてシックハウス症候群 やアトピー性皮膚炎 などの
原因になることが報告されている。
合板を使う家具と
合板を一切使わない家具
どちらを選びますか?
というわけで松葉屋の答えは…
余分なものは使わない、です。
松葉屋の、山桜材学習机の抽き出しです。
何から何まで、底板にいたるまで
全て、日本の山で育った山桜の無垢材。
接着は膠(ニカワ)を
亜麻仁油(あまにゆ)と蜜蝋のワックスで仕上げました。