北信州の木材を使う家具づくり くいっと曲がった 一枚板スツール

こんにちは。スタッフの池田です。

松葉屋では、8年くらい前から少しずつ
長野県の材料を使った
家具作りをはじめました。

最初は、県の林務部の方に
どうやったら長野県の材料を使えるのか
お話を聞きに行くところから。

森林組合さんを紹介していただいて
雪が積もる伐採現場に
丸太を見に行って選んだのが
ほぼ初めて選んだ長野県の材料

「栓 セン」でした。

そこから、大町で林業をしている香山さんに行き当たり
荒山林業さんの森で開催した「森へいくツアー」で
樹齢90歳を超える楢の木に出会って
 一枚板を作りました。

今では、北信木材センターさんで
丸太で選んで
鎌倉材木店さんに製材と乾燥をお願いした材で
テーブルや学習机、食器棚など
作れるものがどんどん広がっています。

ものを作るとき
あたりまえなのですが

「これがほしい」

「これを作りたい」

と思ってから
材料を探すのが家具屋なのですが。

広葉樹材のほとんどは「家具用に育てた広葉樹」
ではないんですね。

家具にしようと思って育てた広葉樹材は
ほぼ、無いのではないかと
山に携わる人と話せば話すほど思うようになりました。

 

木材の利用は幅広いと言えど、
薪や炭にするために楢が育てられた薪炭林
戦後の復興で切られた山に植えられた杉の木

旧・鬼無里(きなさ)村では昔は林業がとっても盛んで
大きな製紙会社に材木を卸して
紙として利用されていた歴史もあります。

そんなふうに、どこでどんな木が育っていて
どうやって使われているのか知ると

生えている木、切られた丸太、製材した板

「木」を見て

何に使うか考えて作る。

この流れが、しっくりくるのかなと
思うに至っています。

 

曲がったり、ちょっと細いところも
ちゃんと使えるように
机を作った端のところ
カーブがついているところも
スツールにしました。

不規則で
うねうねしていますが

直線の多い部屋の中で
ひときわ素敵な存在感のある
スツールたちです。

栗、キハダ、楡、山桜、栓

 

材料を見て、こうしよう、ああしようと
考えて作るのは
冷蔵庫の中身を見て
献立を考えるようで
とても楽しいものづくりだと思っています。

あと、無駄が少ないところも気に入っています。

松葉屋にいらしたら
そんな個性的な面々をぜひ眺めて
座って、味わってみてください。

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