ご神木の黒柿を製材する。〜前編〜

こんにちは、松葉屋家具店スタッフの早川です。
今回は、先日製材させていただいた
黒柿についてお話しいたします。

ご依頼いただいたのは、長野市にあるお寺の住職さん。
お寺の境内に生えていた柿の木が倒れてしまい、
せっかくならその木を使って何か作りたいとご相談いただきました。
それも、ただの柿の木ではなく黒柿という珍しいものでした。

黒柿という名前を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
一体どんな木なのか簡単にご紹介いたします。

実は黒柿というのは通称で、
樹種としては通常の柿の木と同じものになります。
ではなぜ黒柿と呼ばれるのか。
柿の木は一般的に橙色〜淡黄色の色味に近いのですが、
稀に墨色のような黒色が中心部に入ることがあります。それが黒柿。
確率的には1万本に1本とも言われます。
どうして黒くなるのかは、はっきりとはわかっていませんが、
樹齢が150年以上でないと出てこないため、
木に含まれるタンニンという成分が変色し、
元々白い木である柿の木を黒くしている、と考えられています。
また立っている時点では黒柿かどうかは判別できず、
切ってみて初めてわかります。

今回ご相談いただいた黒柿は、特に太く大きいもので、
樹齢は間違いなく150年以上。
お寺のご神木のようなものだとおっしゃっていました。
倒木した時にはあまりにも長かったため
半分に切ったということでしたが、
それでも1人では到底動かせないほど大きい。
松葉屋家具店 一枚板天板 黒柿 製材

断面には綺麗に黒い模様が入っており、
松葉屋の職人もここまでのものは初めて見たと驚いていました。
松葉屋家具店 一枚板天板 黒柿 製材

ここから家具にしていくには、製材・乾燥が必要になります。
黒柿の製材はいかに杢(模様)を残せるかが重要で、
難しいところでもあります。
松葉屋家具店 一枚板天板 黒柿 製材

次回はその製材風景をお話しさせていただきます。お楽しみに。

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