一枚板の『耳』
一枚板の魅力といったら
『耳』ですね。
こんな姿で立っていたのかなと想像できて
板の表面のなめらかさとの対比もあって
木の本当の姿が見えるようです。
荒々しい雰囲気を残したり
きれいに整えたり
仕上げによっても雰囲気が異なるので
一枚一枚じっくり見ていくととってもおもしろいです。
現在松葉屋にある一枚板の中から
そんな魅力的な『耳』を紹介します。
栗の一枚板。
幅の広い耳がとっても迫力があります。
さわるとでこぼことした手ざわりで、栗特有のはっきりとした杢目の雰囲気が耳にも感じられるようです。
こちらも栗の一枚板。
ぐっと凹んでいる耳の部分がとても表情があります。
凹んだところをさわって、どのくらいまで手が入るのか確かめてみたり、のぞいて見たくなってしまいます。
栃の一枚板。
個性的な形をした一枚板なので、出っ張ったところの耳も
面白い形をしています。
皮を多めに取って仕上げているので手ざわりはすべすべと
していて、栃独特の柔らかい雰囲気があります。
栃の一枚板。
まっすぐ育った幅も大きな一枚板です。
板表面の白さとは対照的に
耳には灰色、茶色、焦げ茶色、いろいろな色が見えて
縁取りがされているようです。
山桜の一枚板。
耳の部分だけ漆で仕上げています。
荒々しいごつごつとした耳の雰囲気が漆を塗ることで
より一層引き立って、焦げ茶色に光る様子はとっても格好いいです。
こんな風に『耳』と一言で言っても表情は様々。
板の杢目だけでなく、耳も注目して見ていただくと
より一枚板を楽しめると思います。
2014/03/22 | 一枚板
関連記事
-
-
北信州で伐採された欅(ケヤキ)の一枚板が仕上がりました
北信州で伐採された欅(ケヤキ)の一枚板が仕上がりました。 &nb...
-
-
街の中の、大きな樹に会いに行く
「山と森、木と人びとの暮らしを一本の糸につなげたい」 これが松葉屋が...
-
-
大きな大きな楠の 一枚板
こんにちは、スタッフの池田です。 4月のおわ...
-
-
広葉樹一枚板テーブル『山桜と楠とか展』開催中です
こんばんは、スタッフの須坂です。 4連休最終日となり、 昨日ま...
新着記事
-
-
バイオガスを発電に利用とは?
松葉屋家具店店主、滝澤善五郎です。 昨日の信濃毎日新聞にこんな記事が...
-
-
北信州で伐採された欅(ケヤキ)の一枚板が仕上がりました
北信州で伐採された欅(ケヤキ)の一枚板が仕上がりました。 &nb...
-
-
一生使える学習机ってどういうものでしょうか。
一生使える学習机ってどういうもの? そのまえに一般的な学習机を定...
-
-
ギャッベ「いちまい」を選ぶ
ギャッベの選定はダイヤモンドの発掘のようです。 宝石...
-
-
キラキラの黄檗(キハダ)の学習机
今年の学習机が仕上がりました。 今年作った机は 長野・北信濃の...
前の記事: 松葉屋【井戸端日記】