一枚板のテーブルができるまで03「直し、繕い、永く使い続けてもらうために」

おはようございます。100年家具店主、善五郎です。

 

3月18日まで開催していました「春の一枚板テーブル展」。

会期は終えましたが、引き続き、一枚板のテーブルや、広葉樹からつくられた家具は、
松葉屋に並びますので、ぜひ長野にお立ち寄りの際には、お出かけください。

どれも同じものは二つとなく、自然の中で育まれた豊かな表情をもつ木々。

しなやかに、力強く、凛とした佇まいが物語るものは、時代が流れても、暮らしのかたちが変わっても、私たちに何か大切なことを教えてくれるのかもしれません。

そんな一枚板のテーブルができるまで。

その過程をお伝えしてきた連載も、今回が最終回。

どんな家具も、永く使い続けてもらうことが、とても大切なことだと私たちは考えます。
色が剥がれ、手あかがついて、削れてもなお、その命が引き継がれていくように、松葉屋では家具の修理もお手伝いさせてもらっています。

その例をご紹介しますので、お困りのことがあったら、何でもご相談にいらしてくださいね。


「一枚板のテーブルができるまで」

01 原木を選ぶ

02製材と乾燥。家具をつくること、届けること

03直し、繕い、永く使い続けてもらうために



「一度は価値がなくなったと思われるようなものにも、もう一度、意味と価値と命を与えたい」

今回のブログで紹介したいのは、一枚板のテーブルに限らず、

暮らしの道具を永く大切に使い続けてもらうために、松葉屋としてできること、やっていきたいこと。

 


ゆるんだり、座が破けたり、キズやシミがついたから、家具の価値がなくなるわけではありません。

直し、削り、繕うことで、また何十年も使うことができるようにする。

そうして手を加えていくことが、ものの価値を高めることにもなると考えています。

松葉屋では、暮らしの道具のお直しをさせてもらってきました。


裁ち板をテーブルに

裁縫机として使われていた座卓をテーブルに。使い道がなくなっていたものが、形を変えることで、毎日使えるものに生まれ変わりました。


椅子の座割れを修理

座面が割れて、ガタガタしていた椅子。椅子の座面は、何枚かの板を接ぎ合せてつくっています。経年で接着剤が弱くなると、外れてしまうもの。それをきっかけに、歪んでガタガタになってしまうことがあります。座面の裏から補強して、しっかりとくっつけることで、もう一度、椅子の役目を担ってもらいます。


桐ダンスの削り直し

お嫁入りの道具として引き継がれた、思い出深い桐ダンス。塗り直して、真新しいもののように。さらに、息子さんのご結婚祝いで、引き継がれることとなりました。


さらには、松葉屋では「coil4」さんによる展示も開催いたします。

ぜひお出かけください。

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