ゾランヴァリ・ギャッベの原風景を巡る「イラン旅日記-1-」

 

こんにちは。

100年家具店主の滝澤善五郎です。

「松葉屋のギャッベは、他のとはちがいますね」

嬉しいことに、よくそんな言葉をいただきます。
私たちは、2万枚以上のギャッベから、宝石の原石を掘り起こすように、ギャッベを選んでいます。どんな家族が、どんな部屋に、どんな風に暮らすだろうか?と想像しながら、

絵画のような風景が見えるギャッベ”や、“絵本のように物語を感じさせてくれるギャッベ”を、清らかな源流を汲むように、自分たちの目で選んでいます。

私たちが選ぶギャッベは、つくりに妥協のないイラン・ゾランヴァリ社のものだけ。草木染めや手織りの伝統技術を残すために、織り子さんの暮らしを守り、美しさや丁寧なつくりに高い評価をおくゾランヴァリ社。最も高品質なギャッベを届けてくれる担い手とも言えます。

美しいギャッベには、ゾランヴァリ社の高い品質基準が保たれています。そして、織り子さんの豊かな感性が込められています。

 

・・・でも実際、
どんな人の手で、どんな様子で、どんな風景のなかでつくられているのか、実はみなさん、あまり見たことがないのではないでしょうか?
ギャッベの織り子さんが、普段なにを見て、どんな日々を過ごして、なにを感じているのか。— 私はそんなギャッベの裏側を知りたくて、数年前にイランへ行ってきました。今回はそんなイラン旅行の記録をご紹介します。

イラン旅日記-1-「織り子さんの暮らし」

〜ゾランヴァリ・アートギャッベの原風景を巡る〜

今から約10年前。私はゾランヴァリ社の協力のもと、アートギャッベができるまでの様子を見学させてもらえることになり、イランへ飛び立ちました。
空から見る雄大な山波に期待を膨らませて、イランの地に降り立った時。そこに広がるは、こんな風景でした。

ゾランヴァリ社のアートギャッベが、ずらりと並ぶ倉庫横の広場。ここから、ギャッベの織り子さんたちが暮らす高地へ行ってきました。


織り子さんたちは、こんな自然の中で、日々を過ごしています。2500mほどの高地では、寒暖の差はもとより、強い日差しの影響も大きく、最近では「遊牧」から「定住」という選択をする人々も多くなってきているようです。

こんな風景の中で、ゾランヴァリ・アートギャッベはつくられています。

縦に編み込まれた糸に、織り子さんたちが思いおもいに横糸を編みこんでいきます。右手にもっているのは、横糸をきゅっと締める道具。心に浮かぶ鮮やかな情景を織り込んでいく時、ギャッベと同じくらい豊かな表情を浮かべる織り子さん。日々の楽しみとして、世界に二つとないギャッベをつくっていきます。


織り子さんたちの美しい洋服も、彼女たちの手づくり。自然の風景に映える鮮やかな色彩は、イランの女性の特別な感性ですね。

こんなかわいい織り子さんも。

親子、姉妹、みんなでギャッベを織る暮らし。

子育てが、ギャッベづくりのそばにあるようです。


大地と空、火と草色。その背景に美しく映える衣装。

すべての美しい色合わせを、織り子さんは知っているのかもしれませんね。

主にギャッベを織るのは、カシュガイという遊牧民の女性たち。彼女たちは「世界一はたらきもの」と云われています。日々を楽しみながら、コツコツとつくる美しいギャッベ。彼女たちの暮らしを垣間見れて、私たちも一枚一枚のギャッベを、丁寧にお客様に届けていきたいと思うのでした。

次回は、ギャッベができるまでの様子をお届けしますね。


「大地と空、火と草色のじゅうたん展」 
2018年4月21日~5月6日 

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