銘木市へ行きました。
こんにちは、スタッフの池田です。
9月に、社長・善五郎さんとスタッフの須坂、池田
そして、中学生のみちろうくん(社長の息子さんです)
4人と
家具をつくってくれている職人さんと一緒に
岐阜の銘木市へ行って来ました。
ずらりと銘木が並びます。
あちこち
見渡す限りの大きな木。
この中から
「これぞ」という一枚板を見つけて
松葉屋の職人さんに仕上げてもらうものを探していきます。
職人さんと善五郎さん。
選ぶ目は真剣です。
この写真で見ている材は山桜。
まだ伐りたてで
水分も含んでいるので触るとしっとりしていました。
だから、
とてもきれいに見えます。
まさしく、水分たっぷりのお肌のようにツヤツヤした印象。
この木をこれから乾燥していくと・・・
「ここに割れが入りそうだ」
「この角度にねじれそうだ」
という仕上がりの状態を
推測していきます。
市場で材を見る時に
水分がどれくらい抜けていて
その後乾燥して仕上げていって
どのような姿になっていくかを想像できるか
というところが、職人さんの目利きの
とっても大切なこと。
これはもう、経験のなせる技なのだと思います。
きれいだなと思って買いつけても
反ってしまって使えなかった。
ということも過去にはあったそう。
「失敗もたくさんした」
と、言っていました。
そういう経験や
市場での材の見方や
選ぶポイントを私たちに
とっても丁寧に教えてくれる職人さん。
ありがたいです。
でも、それを聞いて知っていたからといって
すぐにできる事かというと
きっと無理なんですよね。
失敗して、学んで、見方を知っていく
そういう世界なのだということを
何となく聞いて知っていたつもりでしたが
信頼のおける職人さんの生の声ほど
説得力のあるものはありません。
実際の木を見ながら
たくさんの中から、仕上がりを想像しながら材を選ぶ事。
これは、、言葉では表せない大変なことです。
最初はどれも格好よくて圧倒されて
木の迫力に飲み込まれるように
ただただ、見る事に一生懸命でした。
冷静に見れるようになるまで
どのくらいかかるのだろう。
たくさんの中から
松葉屋に来てほしい木を選んで
これから
乾燥と仕上げにじっくりと時間をかけて
この日出会った木が仕上がって松葉屋に来るのは
まだまだ先のこと。
職人さんの手を経て仕上がった姿を楽しみに待ちたいと思います。
2016/10/09 | 一枚板
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書いた人スタッフ/池田奈美子
「なぜ?どうして?」と私が疑問に感じたことをお伝えすることでみなさんの疑問が晴れることを願って。
松葉屋の家具やアートギャッベ、森との関わりを日々感じたままにお伝えします。
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