一枚板のテーブルは反る? 割れる? 乾かし方と置き場所、ちぎりのこと

一枚板の天板の端が、木の脚の上に載っているところ
一枚板の天板は、脚の上に載せるだけ(2018年)

一枚板のテーブルは、反ったり、割れたりしませんか。
店で、よく聞かれます。

松葉屋の一枚板は、二年から五年ほど天然乾燥させ、そのうえで数週間から一か月ほど、人工乾燥をかけたものです。
お届けしたあとに、大きな反りや割れが出て困ったことは、多くありません。
割れが出たのは、天板の真上にエアコンの吹き出し口があったときや、ファンヒーターの温風が、冬のあいだ木口に当たり続けたとき。
そういう置き方でなければ、ほとんどありません。

善光寺の表参道で家具店をしている、松葉屋家具店の九代目、滝澤善五郎です。
信州の広葉樹の一枚板で、テーブルを作っています。

二年から五年、乾かしてから

松葉屋で作って、店に並べている一枚板は、早いもので二年、長いもので五年ほど、天然乾燥させています。
そのうえで、数週間から一か月ほど、人工乾燥をかけます。

割れたのは、風が当たり続けたとき

お届けしたあとに、ひび割れてしまったのは、こんなときでした。

・テーブルの天板の真上に、エアコンの吹き出し口があって、風がずっと当たっていた
・テーブルの木口(板の端の、年輪が見える面)の側にファンヒーターがあって、冬のあいだ温風が当たり続けた

置く場所を決めるときは、エアコンの風や、暖房の温風が、天板に当たり続けないところを選んでください。

それから、ごくまれに、細かい段差が入って、ささくれることがあります。ヒビというより、文字どおりの段差です。
そのときは、職人さんがお宅に伺って、いったんサンディング(やすりがけ)をし、場合によっては埋め木をして直しました。数は少ないです。

反り止めは、付けていません

お届けしたあとに、ちぎりを入れた、反りを直した、反り止めを付けた。そういうことは、僕の記憶では一件もありません。

松葉屋の一枚板の天板は、両面まったく同じ仕上げにしています。
脚に留めるための穴や溝は掘りません。脚の上に、置くだけです。
だから、脚の付け根で反りを止める作りには、なっていません。

置き方は、こうです。
脚の上に、厚いコルクシートを一枚ずつ置いて、天板を載せる。
天板の横幅の真ん中に、脚が来るように。
床との相性で、天板と脚のあいだに隙間ができたら、天板を持ち上げて、予備のコルクシートを挟みます。
天板に手をついて、がたつきがなければ、出来上がりです。

天板と脚のあいだに、手でコルクシートを差し込んでいるところ
隙間ができたら、コルクシートを挟む(2018年)

天板は重いので、持ち上げるときは、必ず二人で。

ちぎりは、働きでもあり、飾りでもある

ちぎりは、割れをまたいで埋め込む、蝶が羽を広げたような形の木片です(千切りとは、つながること)。

一枚板の割れをまたいで、蝶の形のちぎりが二つ埋め込まれている
ちぎり(2013年)

乾かしているあいだに割れたもの、木が育つあいだに割れが入っていたもの。
埋めるか、そのまま使うかは、僕が木を一本ずつ見ながら決めています。

埋めるときは、職人さんの判断でちぎりを入れて、木の粉と樹脂を固めたもので埋めます。
そのまま使うときも、広がったり縮んだりしそうなものには、ちぎりを入れます。

ただ、ちぎりは、飾りでもあります。
正直に言うと、「ちぎりが好き」という方もいらっしゃる。
端のちょっとした割れなら、埋めておけば問題ないのですが、あえてちぎりを入れることもあります。

タモの一枚板の割れの横に、明るい色のちぎりが一つ
タモの板のちぎり(2013年)

働きとしてのちぎりは、職人さんが木を見ながら、あるいは僕と話しながら決めています。

割れや段差が気になったら

ご相談ください。職人さんが伺って、直します。

一枚板の値段が一枚ずつ違うわけは、こちらに書きました(一枚板の値段は、なぜ一枚ずつ違うのか)。

長野市大門町45、善光寺の表参道。定休日は火曜と水曜です。

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