松葉屋の家具づくり 栗の食器棚制作をお手伝い。

こんにちは、松葉屋家具店スタッフの早川です。

先日、現在ご依頼いただいているキッチンでお使いになる
食器棚を制作している職人のお手伝いをさせてもらいに松葉屋の工房に
行ってきました。

今回作業させていただいた内容は
棚板の木取りから板ハギになります。

木取りというのは、
その名の通り木から部材を取り出す作業になります。
この段階では仕上がり寸法よりも余裕を持って
丸鋸で切っていきます。
作業自体は単純ですが、この日は天気も良く外で作業していたので
暑さに体力を奪われました。

全部で30枚ほど木取りをして、今度はそれを両面削って
綺麗にし、必要な厚みにしていきます。
木取りした段階では表面はザラザラ、ガタガタしているので
この作業で加工がしやすくなります。

表面を削っていくには自動かんな盤という機械に
通していくのですが、これも実は簡単ではありません。
木材には逆目と順目という簡単にいうと
削りやすい向きがあります。
順目で削ると木地は滑らかに、
逆目で削ると上手く削れず、木地はザラザラしたり
最悪表面が欠けてしまうこともあります。
ですので、この逆目順目を見極めるのが
重要なのですが、そこは松葉屋の職人が見て
確実に機械に通して削っていきます。

機械から出てくると先ほどまでザラザラしていた木が
平らに綺麗になっています。
両面を何度も機械に通して少しずつ厚みを落としていきます。

そして、全ての板を削り、厚みを揃えたところで
いよいよ板ハギをしていきます。
板ハギというのは幅がそこまでない板を
必要な幅にするために接ぎ合わせることを言います。

適当に合わせるのではなく
反りや木目の美しさを考えて合わせる面を決めます。

接着剤を塗り、
ずれないようにタッカーで仮止め、
それらをプレス機という大きな機械で圧着します。

この状態でしっかりと時間をかけ乾燥すると
接ぎ合せた板が一枚の棚板になります。

今回作業した棚板は全部で16枚分、
木取りから板ハギするだけで半日かかりました。

手作りの家具の場合は今回のように
一つ一つの作業に時間がかかります。
丁寧に、お客様にご満足いただけるものを
おつくりし、永くお使いいただきたいと思っております。

松葉屋にいらした際は、
そういった職人の思いがこもった家具に
実際に触れてみて、感じてみてください。

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