羊の色、そのままのギャッベ
こんにちは、スタッフの池田です。
今年の冬は雪がたくさん降って
長野市も歩道のあちこちに
雪かきで集められた
雪の小山がぽこぽこできています。
これを全部かまくらにできたら
なんて楽しいんだろうと
妄想しながら
通勤を楽しんでいます。
さて、松葉屋では
「羊の色、そのままのギャッベ」を
集めて展示をしています。
羊の色、そのまま
と聞くと
やっぱり思い起こすのは白色でしょうか。
「白くてふわふわの羊の毛」は、
眠れない夜に数える
羊の姿そのままですもんね。
もちろん、白い羊はたくさんいるのですが
ギャッベに使われている
ザクロスウールには
白色以外にも
茶色・グレー・黒に近いような焦茶色・・・
まるで、猫や犬のように
白以外にも天然の色合いがたくさんあります。
その中には
頭と体と足の色が違ったりする
三毛の羊もいるんです。
写真を見ると
確かにちょっと、そんな羊がいても
ごく自然のことのように感じますね。
一般的に、わたしたちが想像する羊は
牧場などで飼育されている家畜の羊で
種類や血統、年齢も統一されているので
多種多様な姿が想像しにくいのかもしれないですね。
さて、そんな羊たちの恩恵を受けた
気持ちのいい羊毛は
冬毛と夏毛で大きな違いがあります。
ふわふわで毛の長いものが冬毛
強いコシがあって短いものが夏毛
です。
ギャッベに使われているのは
厳しい冬を越えて、春に刈られた冬毛が使われています。
空気を多く含める、冬毛は
とっても艶があって、脂のノリも良くて
手触りがとっても気持ちがいい。
そんな羊毛を糸にして
染めの工程がない
羊の色そのままのギャッベ達は
手触りがとっても優しくて、気持ちがいいんです。
糸の気持ちの良さ、美しさに惹かれた
羊の色のギャッベが
松葉屋は大好きで
いいなあというものを
見つけては、少しずつ少しずつ
集めてきました。
こちらもその一枚
ベースになる
茶色・グレー・白・焦茶などが
羊の色のギャッベです。
特に私が好きなのが
ちょっと青みがかったグレーのところです。
なんとも透明感があって
毛の光沢に目を奪われてしまいます。
大地の色のところを自然食の原毛で
木や動物をきれいな染めた毛が使われていて
その対比もとってもすてきな一枚です。
他にもたくさん
そのままの色のギャッベがあるので
中庭の雪景色を眺めながら
ゆっくりとご覧いただきたいと思います。
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