こんばんは。100年家具店店主、松葉屋善五郎です。
「どうしてこの想いを書いたのか」 学習机についての私の想いを書きました。それは自分自身の子育てをあらためて確認したい気持ちだったのかもしれません。 子どもは体いっぱいで感じ、笑い、泣き、怒ります。繊細で感受性ゆたかな子どものにこそ「本物」に触れてさせるべきではないか。今は、そう信じています。
第九章 机のもつチカラ
あなたはご新築やお引っ越しの経験がありますか?
何もない新しい住まいに、テーブルをひとつ。それだけでずいぶんと景色は変わるものです。
リビングに絨毯を敷いただけで、家族が自然とひとところに集まるようになった
という話をお客様から聞いたことがあります。不思議なものです。
きっと、ものには「場」をつくる力があるのだと僕は思っています。
そして、ものには「いのち」があります。
がらんとした新しい家のリビングに、どんなテーブルを置くか?
それだけで家族の動きが変わってしまう。つまり毎日の暮らしが変わってしまう。
ともするとやはり、部屋にどんな机を置くか、それだけのことで、子どもの生活は変わってしまいます。
六才から十八才までは、人生の中で最も大きく変化する時期。一ヶ月で別人のように変化する場合もあります。
そんな日々を送る子どもたちが、部屋の中でどんな生活をするか?
それは、学習机をどこに置くかによっても大きく変わってきます。
子ども部屋は心と体を癒し、毎日の元気を与えてくれるもの。
子どもの大事な居場所ですから、大切な居場所に、ちょうどいい学習机をぜひ試してみてください。子どもに触れてもらいたいもの、将来も大切に使ってもらえるものは何か?
そのことをもう少し深く考えていたいと思うのです。