こんにちは、スタッフの池田です。
先日、信濃美術館で開催されているウィンザーチェア展へ行って来ました。
松葉屋にもボウバック・コムバック・キャプテンタイプという
ウィンザイーチェアの流れを汲んで
現在も作られている椅子があります。
改めて、自分の勉強も含めて展示を見にいくと
とっても奥が深く
18世紀ごろに作られた椅子は
それぞれの個性や素朴さ、手作りの温かさや
職人さんの細かい気遣いやこだわりを感じる
ずっと眺めていたくなるような存在感のあるものでした。
ウィンザーチェアは18世紀前半にイギリスで生まれた
木製の椅子のことで
ウィンザーチェアの特徴は
座面も背もたれもすベてが木で作られていること。
座ぐり→お尻の形にくれたくぼみがある。
脚は枘組で差し込まれて作られている。
など、決まりごとがあります。
元々はイギリスの地方ごと、村ごとに作っていて
特にデザイナーがいたわけでもなく
それぞれの特徴を持って作られていたものを
「背もたれの棒が少ないと痛いから棒を増やそう」
「背もたれの角度を微妙に変えたりしながら」
など、
少しずつ、その土地ごとのデザインができていったそうです。
基本的な形や構造が同じでも少しずつ違いがあります。
座繰りの深さや形
アームの角度などが違っていたり
背もたれの角度やデザイン
個人的にとても心を掴まれたのはチャイルドチェア。
数も今までみたことないくらい多く
一つ一つが暖かくて
とにかく愛らしいんです。
ちょこんとした足乗せがあるもの
細かい細工がとても繊細で綺麗な
チャイルドチェアもありました。
肘掛の先のところの丸みが
たまらなく可愛らしく
小さな椅子でもとても凝った作りをしています。
会場にずらりと並べられた椅子を1点1点見ていくと
「この椅子はここをこだわったのかな」
と、作った人のこだわりが見られるような楽しさがありました。
こんなにたくさんを一度に
しかも比べられながら見られるという贅沢はありませんね。
ウィンザーチェア展の会期は
8月27日(日)まで
9:00〜17:00(入場は16:30)
ぜひ行かれてみてはいかがでしょうか?