オーダー家具~ 造り付け書棚の図面が4枚

壁一面書棚のオーダー家具のご相談をいただきました。

松葉屋家具店+くらし道具学研究所の「造り付けの家具」に対する考えは
リフォームや、建て直し時を考慮して、
「置き家具」をすすめています。
見た目はほとんど造り付けの家具と同じなんですけどね。

「置き家具」というと誤解があるかもしれません。

正確には置き家具として見えない部分まで無垢材を使い、
美しく仕上げ、
空間の隙間にすっぽりと収まるよう
制作しています。

ちなみに
造り付け家具とは
建築に埋め込むようなイメージで、
空間の隙間部分にすっぽりと収まる家具のこと。

建物の一部として造り付ける家具。
はめ込み式家具。取り付け家具。備え付け家具。据付家具、
住設家具。英語ではフィクスチャー(fixture)。

壁や天井、或いは床にしっかりとビスなどで固定しているのが特徴で、
室内側から見える部分はきちんと仕上がっていますが、
固定された背面や裏面は仕上がっていません。

それ単体では自立しないのが造り付け家具なんですね。

それに対して置き家具とは
リビングのソファーやダイニングのテーブル、いす類や
コンソールテーブルなどです。
家具屋で購入して部屋に置くだけで、
お引越しの際には持ち運ぶことができる家具類です。
どこにでも置けるので、どの面から見てもきれいに仕上がっています。

どういうこと?

作り付け家具は、壁や床にビスや木ネジで固定してしまうため、
取り替えがききません。
つまり壁面に据え付けてしまうと、リフォームや建て直しのときに
据え付けの家具を、壊さなくてはいけないことが多いということ。

それは100年オーダー家具屋としては不本意です。

だから、見えないところ、裏板なども無垢材で制作し、
何十年か先のためにきっちり
仕上げておくのです。

でも空間や収納が有効に使えるよう、
造り付け家具のように収まり良く制作します。

見えない部分まで無垢材を使い、
美しく仕上げることは無駄でしょうか?

そんな想いも込めて、オーダー家具 書棚の図面を4枚ご提案します。

オーダー家具 書棚図面

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