こんにちは、松葉屋家具店スタッフの斎藤です。
ただいま、松葉屋では「亜麻色のうるしの器展」を開催中です。
そこで、漆とは何なのか、ご紹介したいと思います。
そもそも漆とは天然樹脂塗料で、ウルシノキの樹液です。
熱や湿気、酸やアルカリに強いことから、食器の塗料に適しています。
漆塗りの椀に毎日熱いお味噌汁を注いでも、その熱や塩分にビクともしません。
電子レンジやオーブン、食器洗浄機・乾燥機などはお使いいただけませんが、食事の際には心地よい口当たりを感じ、食卓を豊かにしてくれます。
そして、何より使い込むほどに美しさを増していきます。
江戸時代には接着剤として用いられることも多くあり、割れた陶器を漆で繋げ金粉をまぶす金継ぎは有名ですね。
また、漆と聞くと肌のかぶれを気にされる方もいらっしゃると思いますが、漆器などの漆が硬化した後のものでは問題ありません。
漆は、湿度があるほうが早く乾く、湿潤な気候の日本にはぴったりな塗料なのです。
こう聞くと、漆はなんだか敷居の高い道具と思われてしまいそうですが、
松葉屋で開催中の「亜麻色のうるしの器展」では、普段の生活で気軽に使える漆の器をご用意しました。
木曽の木地屋さんにお願いして作ってもらったお皿に、漆の作家の「飯塚直人」さんに三色の絶妙な色合いを塗り分けてもらったものを中心に展示しています。
どれもその美しさに吸い込まれそうな漆の器たちです。
使い込むことができる本物の「くらし道具」を触れに、ぜひ松葉屋家具店へいらしてください。
【亜麻色のうるしの器展】
2015年5月13日(水)〜31日(日)
10:00〜18:00 会期中無休