こんにちは。スタッフの池田です。
松葉屋が作る棚のほとんどは
お客様から作りたいものをご相談をいただいて
イメージ図を作成して
木の種類を決めて
お見積もりをして
制作をする。
オーダー製作になります。
今回は、以前テーブルを制作したSさんからの
ご依頼のテレビボードをご紹介します。
まずはどんな仕様にするか
Sさんのご希望を聞きながら
大まかなデザインを決めていきました。
大切に使われているVHSのデッキ、DVDデッキなど
入れたいものの大きさから
全体の大きさや棚の幅、奥行きなど
一番優先するところを基準にしていきます。
テレビボードは録画機器やテレビのコードなど
配線にも関わるので
置きたい場所のコンセントの位置なども
確認していきます。
デッキを入れる棚の部分はオープンになり
下段は抽斗の仕様になりました。
裏板はあったほうがいいか、無くても良いか。
全体の大きさも5cm長くしたほうがいい。
など、様々検討しながら
仕様が決まるまで3ヶ月ほどお時間をいただきました。
今回は、
「信州産の栗材」というご希望をいただいたので
松葉屋で2年ほど前に買付をして製材をした
乾燥が終わった材から選びました。
2年前の製材の様子です。
鎌倉材木店さんで製材と乾燥をしてもらいました。
職人さんが天板、側板、引き出しの口板、など
部材に沿って材料を選定していきます。
この材料選びも仕上がりに直結するので
とても重要です。
その後、製作にかかり
3ヶ月ほどして完成!
引き出しの前板もとっても美しい
栗の木目の美しさも際立つ
職人さんの材料選びのこだわりが詰まっています。
こちらは裏側の写真↓
裏側も無垢材のため
壁際で使うことがなくなって
例えばお部屋の仕切りにしたり
リビングボードにしても使えるデザインです。
テレビもここ数年でどんどん薄くなり
壁がけなども多くなってきました。
そんな変化から、
電化製品よりも家具の方が長持ちするため
テレビボードのご相談をいただく際には
その先の用途も少し頭に入れながら
お話をしています。
出来上がったテレビボードは
Sさんのお家へ
ご遠方のためクロネコヤマトの家財宅配便にて
お送りしました。
ドキドキしながら納品の日を迎えます。
Sさんから
お届けと設置後の写真をいただきました。
置きたい場所にぴったり収まった様子に
ほっとしました。
猫さんも相まって、とっても素敵な空間です。
今回はご相談の初めからからお届けまで
およそ7ヶ月でした。
オーダーの家具の製作は時間がかかりますが
気になることをひとつずつ確認して
ご希望をお聞きしながらの制作は
お客様と一緒にモノづくりができる
楽しい時間でもあります。
出来上がった時の喜びもひとしおです。
良いお仕事をさせていただいたSさん
良いものを制作してくれた職人さんに感謝です。