松葉屋が考える100年家具とは?

松葉屋が考える100年家具とは?

家具店や家具工房が100あれば、誰だって

「100年使えます」とか

「一生つき合っていけます」とか

「からだに優しい家具」ですって 言うに決まっています。

「実は、3年もすれば飽きます」とか

「本当は、10年すれば壊れます」とか

「ベニアで接着剤の臭いがプンプンします」とか、そんなこと誰も言いません。

 

じゃあ、全部が本当に100年使える

心から安心できる家具なのか、ってことです。

 

証拠がないから仕方ない

100年前に生きて家具を作っていた人が

誰もいないから。

 

100年後に生きている人は

今生まれたての赤ちゃんくらいだから

「ウソ」かもしれないけど、誰もわからないから。

 

私たち松葉屋の100年家具 その証拠をごらんください。

 

長野市近郊のある高校から相談いただきました。

「昭和2年のラベルと松葉屋のプレートが貼ってある家具がある。

修理したいので、相談にのってもらえないか。」

教頭先生からのお話でした。

 

昭和2年というと、1927年80年以上前のことです。

 

ちなみに1927年はこんな年でした。

1927年 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

 

1927年8月~10月に国内でおこったこと

8月

9月

10月

 

松葉屋のほぼ同時期、昭和初期はこんな感じでしたが…

松葉屋塗物店

 

今とあまり変わらない、いやカッコいい?

 

そんな想いを胸に現物と対面。

80年まえ、松葉屋が制作したという家具。

 

プレートには

「和洋家具漆器指物 松葉屋製作所 長野市大門町」とあります。

古いプレート

間違いありません。

松葉屋が80年前製作したものでした!

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すこし不思議な形の大テーブル

この意匠は当時の流行でしょうか?

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もうひとつ、こんなパーティションもありました。

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よく壊れもせず、まして校舎の幾度の建て替えも経て

こうして残していただけた。

 

毎日生徒さんが磨いてくれていると聞き、

学校の伝統、そして先生方のご指導に頭が下がります。

 

製作する人

販売する人

使う人

 

その3者が揃ってこそ80年以上経ても

美しく磨き上げられた家具となるのです。

 

感謝の言葉もありません。

 

修理再生のご希望ですが、他所にやらせるわけにはいかないでしょう。

 

「お金ではありません。ぜひやらせて、いえやります!」と

お伝えして学校を後にしたのでした。

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