世代を超えて100年以上使える家具を「一生もの」だと僕は考えます。
もう「おさがり」なんて言葉は死語になっているかもしれませんが、僕らの世代は、おじさんのスキー板をおさがりでもらったりするのが当たり前でした。
そのおさがりが、いつの時代になっても陳腐化されず、ずっと使い続けたいと思える学習机を作り出したかったんです。
学習机に使える樹種は、クルミ、クリ、ナラ、カエデ、ウォルナット、ヤマザクラ、ホワイトアッシュ、ブナ材の8種類。安全性や強度、美しさなど、家具材として適した無垢の樹齢100年を超える広葉樹です。
仕上げには、食用に使われる安全な天然クルミ油を使用しています。学習机のデザインはすべて同じ。学習机に過剰な機能を持たせるのはおかしいと思いませんか。板があって脚があれば何の不足もないし、いつの時代でも「なんかいいよね」と思ってもらえるような机を考えた結果がこの形なんです。引き出しもひとつしかありません。しかも、6センチと薄い。ここには本当に必要な筆記用具や宿題だけを入れておくんです。そうすれば、普段からモノを選別して置き場所を考える訓練にもなりますね。