胡桃の実
こんにちは、スタッフの池田です。
台風の強風の影響か
松葉屋の裏の森の地面に
胡桃の実が落ちていました。
少し前から、
たくさん実をつけている枝を
ご近所さんと眺めて
「今年はいっぱいなりましたね」
「重そうだね」
と話していました。
何かの拍子にポキッと折れてしまったんですね。
胡桃は、材木は松葉屋ではよく使うので
木目は毎日見ていて
ギャッベでも糸の染料に使われているので
乾燥した外皮の様子は知っているのですが
そういえば、生の実はあまりちゃんと見たことがありません。
せっかくなので、ちょっと観察を
してみようと思ってひろってきました。
松葉屋の森の鬼胡桃(オニグルミ)の実です。
持つとずっしりと重くて
瑞々しい。
実は触ると細かい毛羽立ちがあって
少しペタペタしています。
アクが強いからだと思いますが、
触っていたら手がベタベタしてきました。
匂いは、青っぽい、スッとしたいい匂いがします。
何かに似ているので
善五郎さんや早川くんにも嗅いでもらったのですが
みんな
「あ〜、なんか嗅いだことある」と言って
思い出せません。
いい匂いでした。
この緑色の外果皮の中、
種の中にある仁が
私たちが食べているところですね。
外皮はどうやって取るんだろうと
調べてみたら
土に埋めて果肉を腐食させて取る、
乾燥させてパリパリにしてからタワシで擦り取るとか
いくつか方法があるようです。
もう1個、外皮が乾燥してパリパリになったものも
落ちていたと、善五郎さんが持ってきてくれました。
確かにこれなら、擦れば取れそうです。
次の日行くと、またポロポロ落ちていました。
季節的にはまだ熟してはいないと思うので
秋になって自然に実が落ちるようになったら
収穫して、洗って、干して、
食べてみたいと思います。
「暑すぎて蝉が鳴かない」
と、今年は言われていますが
土蔵の入り口に置いてあるウサギの置物のほっぺたに
蝉の抜け殻を見つけました。
ミーンミーンという蝉の声も聞こえて
ちょっとは気温が下がったのかなと感じています。
8月18日には、どこよりも早い(と、この界隈で言われている)
秋祭りが松葉屋の斜向かいの
熊野神社であります。
秋が少しずつ近づいてきていますね。
2023/08/16 | 森の中にまちがある。一歩, 山と森、木と人々の暮らしを一本の糸でつなげたい, 松葉屋百景
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書いた人スタッフ/池田奈美子
「なぜ?どうして?」と私が疑問に感じたことをお伝えすることでみなさんの疑問が晴れることを願って。
松葉屋の家具やアートギャッベ、森との関わりを日々感じたままにお伝えします。
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