掃溜菊(ハキダメギク)は有毒な雑草ですか?

朝、松葉屋の隣のちいさな、ちいさな森を歩く。
歩くたび表情が変わって、昨日とまったく違う花が咲いていたりする。

今日は掃溜菊(ハキダメギク)。

 掃溜菊、しかも有毒って、それはないだろう。雑草って名の草はない
と言うけれど、
ずいぶんな言われようだ。

ハキダメギクは、一年草または二年草で、肥沃で窒素が豊富な環境に生息する。
ゴミ捨て場や空き地、道端などが生育地となり、見かけが似ている
コゴメギクとは、舌状花に冠毛があることで見分けがつくそうだ。
(コゴメギク、今度調べてみよう。)
その生命力は非常に強く、一年に数回発芽と開花を繰り返すことが特徴。

 

昔は家の近くに、ゴミを掃き捨てる「掃きだめ」という場所があった。
現在で言えば共同のゴミ収集場ってことか。
あの植物学者の牧野富太郎さんが、世田谷 経堂の掃きだめでこの花を
見つけ、ハキダメギク(掃溜菊)と名づけたそうだ。

ちっちゃくて、可憐な花に掃き溜めはないよね……

掃溜菊(ハキダメギク)

「ハキダメギクは有毒なのか?」という問いには、答えは否。
生物学的特性に有毒性は含まれません。

ただ、ハキダメギクは北アメリカから中央、南アメリカ、さらにはヨーロッパや
アフリカなど、世界中で生育、少なくとも40ヵ国で侵略的植物とされ、
急速な繁殖力により生態系に大きな影響を与えている。
他の在来植物の生育を阻害することで、作物や農業生産に悪影響を与える
可能性があり、
 とのこと。

 

掃溜菊(ハキダメギク)

特徴
形態 1年生
開花時期 夏, 秋
草丈 10 〜 60 cm

花の直径 2 〜 3 mm
花の色 白 黃

葉の色 緑
果実色 茶 黒

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