木の家具の一番良いところは「直し使う」ことができることです。
松葉屋では愛着もって使い続けた家具を簡単に捨ててしまうのではなく、修理・再生することで家具の寿命を延ばし、思い出の詰まった大切な生活道具として生まれ変わらせたいと思っています。
これまで、お客さまからのご相談で椅子のクッションの張り替えや破損の修理、桐ダンスや棚などの塗り直しや修理、お手持ちのテーブルのサイズ変更など、様々な修理・再生を行ってきました。
ほんの一部ですがご紹介します。
イギリスにお住まいだった頃に購入されたというアンティークのとても素敵なワインテーブルでした。
細い脚先に負荷がかかり、ひびが入り折れてしまいました。
脚3本は以前の形を忠実に再現し作り替えています。
再生した職人も「これはいいものだよ」と過去の職人の技に感動した様子でした。
虫穴、裏板の外れ、欠落している金物の修理など引き出しの一部が激しく欠損していたところは新たに作りかえました。
長野を離れるお引越の日に出来上がり新しい土地での新生活へ、再生した桐ダンスと共に出発されました。
表面の削り直しから、欠損している板の継ぎ足し長い年月をかけ、ついた様々な傷跡の修繕を行いました。
塗りは「弁柄(ベンガラ)」で仕上げました。
古い桐箪笥を探されていたお客さまから相談を受け、松葉屋にあった古い桐箪笥を再生してお渡ししました。
引き出し内部の隙間を埋め、表面を削り、砥の粉で仕上げ、まるで新品のようになりました。
脚が折れ、ご自身でガムテープなどで留めてしばらく使われていたのですがまた別の部分に負荷がかかりバラバラになってしまったそうです。
折れてしまった脚は元の形と同じように新しく作り替え再生しました。
10年以上前に松葉屋で制作したテーブルが手狭になったということで、お引越を機にサイズ拡張のリフォームを行いました。
お子様達も大きくなり、広くなったテーブルでゆったりと過ごしていただけるようになりました。
数十年ご自宅に飾られていたケヤキの輪切りの衝立をテーブルに作り替えました。
赤みが強くケヤキ特有の深い色合いの素敵なテーブルに生まれ変わりました。
■修理例
※金属家具の修理等も承っております。ご連絡頂ければ対応させて頂きますので、ぜひお問合せください。
■修理対応の参考料金
※あくまで参考金額になります。破損具合や年式によって金額は変わってきますのでお問合せください。
おつくりすることは可能です。
まずは、材の乾燥具合を把握させていただくために、どれくらいの期間板としてどのような環境にあったのか、などお話をお伺いさせていただきます。
その後、テーブルのデザイン等ご相談させていただきます。
どちらで購入された家具でも修理は可能ですので、お気軽にご相談くださいませ。
江戸時代の籠から、明治の桐箪笥、イギリスのアンティーク家具、作家ものの椅子など、これまでにも様々なご相談をお受けしています。
お引き取りした家具の販売は行っていませんが、実費をご負担いただき処分はお受けしております。
ご遠方のお客さまの場合、送料などもご負担いただくことになり高額になることがありますので、まずはご自身で各自治体での廃棄方法などお確かめください。