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ご自宅でできる「お手入のしかた」
ご自宅でできる、お手入れのしかた

ロングライフデザインとも言えますが、松葉屋家具店では100年家具と呼んでいます。
使えば使うほど、じわじわと愛着がわき、”あばたもえくぼ”ともいえる、
傷のひとつもその味わいや家族の歴史となるものです。
家族の生活を守っているからこそ、家具は汚れたり、傷んだりします。
100年、200年と松葉屋の家具を使ってほしい。
そんな想いから、ご自宅でできるメンテナンス方法をご紹介させて頂きます。
どうぞ、ご参考にしてください。

汚れやシミなどのお手入れ方法

  • 1.食べ物や飲みものをこぼしてしまった時のお手入れ

    • こぼした量が少しの時は水分を布巾で吸い取って、硬く絞った濡れ布巾で汚れのところを拭ってください。
      その時に、あまりゴシゴシこすってしまうと糸の撚りが解けてしまうので優しく拭いてください。
      たくさんこぼしてしまったらあまり触らず、お味噌汁のようなものだったら大きな具だけ取ってしまってから湿っているところの上に塩をかけます。
      写真のように山になるようにたっぷりと。(安い塩で十分です)

      そうして、一晩くらい置いて、しっかりと塩に水分を吸わせます。

      水分を吸った塩をパラパラとはらって落とします。
      残った塩は掃除機で吸ってしまいます。

      まだ水分が残っている場合はこれを繰り返してください。

      また、色が残っていたら水を含ませて「塩」を繰り返してください。
      とにかく乾かさないことが大事です。もしも自分で対処する自信がないときはラップなどで覆って松葉屋へご連絡ください!

  • 2.シミになってしまった場合のお手入れを教えてください

    • 水拭きで取れなかった汚れがシミになった場合はヨーグルトを使って染み抜きを行います。
      ヨーグルトの染み抜きは、一度に色が抜けないのがよいところ。

      1.シミがついているところにプレーンヨーグルト(砂糖が入っていないもの)を水と1:1で溶いてスプーンなどで塗ります。
      その時、シミからはみ出ないように気をつけてください。
      はみ出てしまうと、かえって染み抜きをした場所が目立ってしまうことがあります。

      2.そのまま一晩触らずに置いて、しっかりと乾かします。
      乾いたらスプーンの柄などでカリカリと固まったヨーグルトをこすります。
      粉々になったら掃除機で吸い取ります。

      一度にシミが取れない場合はもう一度、1、2の行程を繰り返してください。
      ただし、やり過ぎは注意です。
      「このくらいでいいかな」というところで止めておかなければ、色を抜きすぎてしまうこともあるので気をつけてください。
      最後に、シミが取りきったところで、軽く水拭きをしておわりです。

  • 3.ペットがおしっこをしてしまった時はどうしたら良いですか?

    • おしっこの部分だけ水拭きしていただけば大丈夫です。
      少しずつ水をかけながらタオルで水分を吸い取ってください。
      においが気になるようでしたらギャッベの下に新聞紙などを敷いて汚れに水分を含ませて、そこに塩をたっぷりと(山になるくらい)ふりかけてください。
      水分を吸った塩を取って、掃除機で残りの塩を吸い取ります。

      時間が経って、汚れが乾いてしまっていたら、水分を含ませながら拭き取って、シミが残ったら【2.シミになってしまった場合のお手入れ】をご確認いただき、シミ抜きを行ってください。
      また、ペットのにおいが気になる場合は、専用の消臭スプレーも販売していますのでご相談ください。

コップの輪ジミなどの染み抜き・オイル仕上げの方法

※ウレタン塗装の家具への、ご自身でのお手入れはお避けください。
(下記のお手入れを行うと、塗装が剥がれてしまいます。)

〈準備する物〉

・植物性石鹸
・植物オイル(亜麻仁油などを原料とした家具用のオイルなど)
・サンドペーパー(400番・1000番)
・スポンジ
・布巾(オイル用・乾拭き用)
・ぬるま湯(洗面器などに用意する)
・アイロン
・霧吹き(水を入れておく)

〈染み抜き〉

1.石鹸をぬるま湯で溶いて、スポンジにしみ込ませて、シミが着いた箇所を拭きます。
そのあと、布巾で乾拭きします。

この段階できれいに落ちることもあるので、その場合は3のオイル仕上げの行程へ。

2.シミがまだ取れない場合は、霧吹きで濡らした布巾をシミの箇所に置いて、アイロンを当てます。
蒸気でシミが浮き上がって来ます。

〈オイル仕上げ〉

3.シミがきれいになったら、オイル仕上げを行います。
テーブルなどの天板の場合は全体にサンドペーパーをかけます。
※部分的にサンドペーパーをかけてしまうと、その部分だけ目立ってしまうので、全体にかけるようにしてください。

4.サンドペーパーをかけた後、布に植物オイルを少量しみ込ませて、杢目に沿って拭いていきます。
厚塗りしてしまうと、かえってシミの原因になることがあるので、薄く、拭き取るようなつもりで拭いていきます。

5.全体にオイルを塗ったら、乾いた布で乾拭きをします。
そのまま夏場でしたら半日、冬場だと一日、触らずに置いておきます。

6.べとつきが無くなってさらっとした手触りになったらお手入れ終了です。

※今回は、分かりやすく見て頂くために、輪ジミを半分だけ残して仕上げています。