ゾランヴァリ・ギャッベの原風景を巡る「イラン旅日記-2-」

こんにちは。

100年家具店主の滝澤善五郎です。

「松葉屋のギャッベは、他のとはちがいますね」

嬉しいことに、よくそんな言葉をいただきます。
私たちは、2万枚以上のギャッベから、宝石の原石を掘り起こすように、ギャッベを選んでいます。どんな家族が、どんな部屋に、どんな風に暮らすだろうか?と想像しながら、

絵画のような風景が見えるギャッベ”や、“絵本のように物語を感じさせてくれるギャッベ”を、清らかな源流を汲むように、自分たちの目で選んでいます。

私たちが選ぶギャッベは、つくりに妥協のないイラン・ゾランヴァリ社のものだけ。草木染めや手織りの伝統技術を残すために、織り子さんの暮らしを守り、美しさや丁寧なつくりに高い評価をおくゾランヴァリ社。最も高品質なギャッベを届けてくれる担い手とも言えます。

美しいギャッベには、ゾランヴァリ社の高い品質基準が保たれています。そして、織り子さんの豊かな感性が込められています。

・・・でも実際、
どんな人の手で、どんな様子で、どんな風景のなかでつくられているのか、実はみなさん、あまり見たことがないのではないでしょうか?
ギャッベの織り子さんが、普段なにを見て、どんな日々を過ごして、なにを感じているのか。— 私はそんなギャッベの裏側を知りたくて、数年前にイランへ行ってきました。今回はそんなイラン旅行の記録をご紹介します。
(前回のイラン旅日記-1-「織り子さんの暮らし」こちらから。)

イラン旅日記-2-「ギャッベができるまで」

〜ゾランヴァリ・アートギャッベの原風景を巡る〜

今から約10年前。私はゾランヴァリ社の協力のもと、アートギャッベができるまでの様子を見学させてもらえることになり、イランへ飛び立ちました。今回はそこで見てきた、ゾランヴァリ社のギャッベがつくられる過程をご紹介します。

⓪まずは媒染のこと。


ここはゾランヴァリ社の染色工場。
遊牧民の手で紡がれた糸は、いったん、ここに運び込まれ、染め上げられていきます。


大きな釜で大量に染め上げているのは、発色が安定するからだそう。


染色された大量の糸を、持ち上げるのは大変な力仕事。

ちなみに、ギャッベに使われている糸は、すべて草木染め。


赤は茜、青はインディゴ、茶色はくるみの外皮。黄色はザクロの皮、緑はジャシールというザクロス山脈に自生する木とインディゴを主に使います。


基本の色は多くはありませんが、これらのブレンド、染め重ねや染め時間の調整、媒染剤の使い方、羊毛の個性によって、多彩な色を出します。何世代にも受け継がれてきた職人の経験と勘がすべての土台。すごいと感心するばかりでした。

ここで染色を終えた糸は、トラックで運ばれ、遊牧民カシュガイの人たちのテントへ戻されます。そして、いよいよ、織り子さんたちのもとへと渡っていきます。


その後、数ヶ月、数年の時間をかけて、感性豊かなイランの女性たちによって織られたギャッベは、ゾランヴァリ社の倉庫で、いくつかの工程を辿ります。

①焼く

採寸と検品をした後、ゴミやホコリを取り、余分な繊維を焼き取ります。さらに、硬いブラシで焼け焦げを取り除きます。

②洗う

床に並べられたギャッベを、男性たちが勢いよく洗っていきます。私も体験させてもらいましたが、一見楽しそうに見える作業も、実際はなかなか大変。力のいる仕事です。

こんなヘラのような道具を使って洗っていきます。

③乾燥

大量の水で洗ったら、高速回転機で脱水。じゃりを敷き詰めた倉庫近くの広場で天日干し。乾燥した大気に晒され、すぐに乾く、イランならではの方法です。

④刈り込み・仕上げ

熟練の職人が、ゆがみを矯正していきます。パイルが一定の厚みになるように刈り込み、補修と房のトリミングをして仕上げます。糸紡ぎから、長い時間をかけて出来上がったギャッベの総仕上げです。
刈り込みは、慎重さと素早い判断が重要な工程です。

①〜④まで、すべての工程に人の手が加わっています。これだけの人の手によって、つくられる一枚一枚のギャッベに、改めて、ものの裏側にある「人のきもち」を伝えていかなくてはと思いました。

 


「大地と空、火と草色のじゅうたん展」 
2018年4月21日~5月6日 

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