奈良県桜井市Kさま 栗の一枚板テーブルと大きなカヤの木・カヤの実を食べる。
こんにちは、スタッフの池田です。
栗の一枚板テーブルをお選びくださった
奈良県桜井市のK様のお家に
先日おうかがいしてきました。
私が以前住んでいたところからも近く
奈良に行く予定と
K様のご都合も合い
ご縁を感じながらいつもとは違った気持ちで
奈良へ向かいました。
「本当に来ましたね!」と
K様も私もちょっと玄関先で笑い合い
松葉屋にあった時よりも少し色付いた栗のテーブルと
久しぶりの再会です。
和室に座卓にして使われていましたが
せっかく来たので、ということで
脚を立ててテーブルにしてみました。
座卓もいいですが、テーブルにすると目線が上がって
また存在感が出ますね。
枝を二股に広げた形がのびのびと格好いい栗の木です。
こちらのお部屋は
ご近所の方が集まって
娘さんの琴を聞いてもらったり
古いレコードをかけながらおしゃべりに花を咲かせる。
そんな場所ということでした。
好きなもの、趣味のものに囲まれたお部屋は居心地が良くて
ふと、お庭を見ると大きな木が。
カヤの木
推定樹齢は300年ということ。
K様のお家は歴史が古く、古文書もあるような
長く続くお家ということで
このカヤの木も何代も前からずっとお庭に根を張り
静かに、静かに大きくなっていったんですね。
幹も張りがあって
まだまだ元気。
悠々と立派な姿です。
とても大切に、いつもK様のご家族が気にかけながら
過ごされてきたことがうかがえます。
奈良に行ったら、大きな木を探そうと思っていたら
思わぬところで、早々に出会い。
大きな木を見たい熱が満たされました。
住宅地の中でひときわ目立つ存在のカヤの木でした。
毎年たくさん実を落とすということで
カヤの実を少し、分けてくださいました。
アーモンドのようですが
外側は硬い殻に覆われているので
これを割って中身を食べます。
長野へ帰り、松葉屋のみんなに見せた後
早速フライパンで炒って食べてみました。
殻をむくと
薄皮がありますがデコボコしているので
簡単には剥がれません。
そのまま食べてみると、ちょっと渋みがあります。
私は薄皮を爪でカリカリちょっと取って渋みを調整して食べるのが好みです。
程よく感じる松の実みたいな風味と
ほんのり甘い味。
ちょっとの剥きづらさに
ハマる実です。
この実を食べるのも簡単ではなく
いただいたものは、K様が1週間水にさらして灰汁抜きをして
乾燥させてくださったもの。
手間がかかっています。
そんな大切な実を、ありがとうございます。
奈良にできた新しいご縁と
あの大きなカヤの木を思いながら
ポリポリと
少しずつ食しています。
なんとなく、栄養価も高そうなので1日3粒までにしています。
松葉屋の裏にできた森にも、実のなる木をちらほら植えています。
いつかK様みたいに、自分のお家の木の実をおやつに食べれたら。。と
楽しみになります。
2018/02/19 | 一枚板, 山と森、木と人々の暮らしを一本の糸でつなげたい
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書いた人スタッフ/池田奈美子
「なぜ?どうして?」と私が疑問に感じたことをお伝えすることでみなさんの疑問が晴れることを願って。
松葉屋の家具やアートギャッベ、森との関わりを日々感じたままにお伝えします。
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